8 川霧の立つところのお茶はおいしい?
昔から川霧の立つところのお茶はおいしいといわれています。どうして川霧の立つところのお茶はおいしいのか考えてみました。
川霧が立つところは、川があって山が川に迫っている地形で、昼と夜の温度の差が大きいことが条件になります。この様な地形は山深い山間地域で、江戸時代の茶産地はこのようなところが多かった様です。
川霧が立つ仕組み
川霧とは、昼間に太陽により温められた空気が夜間に温度が下がると放射冷却(❼で説明)によって地表近くの空気が異常に冷やされます。この冷たい空気が川面を流れると、川から蒸発した水蒸気が冷やされて粒になり霧となります。この霧のことを蒸発霧または川霧といいます。
川霧が立つには昼と夜の温度の差が大きいことが絶対の条件となります。
なぜ温度差が大きいとお茶はおいしいの?
植物の多くは、光のエネルギーを使って根から吸い上げた水と空気中の二酸化炭素を取り入れ、炭水化物(デンプンやショ糖など)を合成し成長しています。この作用を「光合成」といいます。
一方、植物も人間のように酸素を吸って呼吸をしています。夜の温度が高いと、せっかく昼間「光合成」でつくった養分を夜の呼吸に使ってしまうので、夜の温度が低いと植物の呼吸も抑えられ蓄えた養分の消耗は少なくなります。養分が多く蓄えられたお茶はおいしいわけです。
それから茶樹の根は水に弱く排水の良い土壌がよいといわれています。川の近くの傾斜地は排水の良い土壌が多く、傾斜地のお茶はおいしいともいわれています。
















