7 茶畑に扇風機がたくさん立っている?

茶畑に扇風機がたくさん立っているのを見たことがありますか。茶畑に立っている扇風機は霜からお茶の若芽を守るためのもので「防霜ファン」といいます。

お茶の若芽は3月下旬ごろから伸び始め5月上旬ごろに摘み取りますが、お茶の芽が伸び始めるころはまだ寒く、霜が降りることがあります。

特に4月下旬の若芽の摘み取り直前の霜は「晩霜」といって、1番茶の若芽を全滅させます。この晩霜を防ぐため、昔は「わら」や「こも」を茶園に被せたり、火を焚いて煙で気温の下がるのを防いだりしていましたが、あまり効果はありませんでした。

防霜ファンの発見

昭和45年(1970)頃、この研究に取り組んでいた三重県茶業試験場の横山研究員が、茶畑に扇風機を立てて霜を防ぐ方法を発見しました。

気温が上がってきた4月ごろに降りる霜は、昼間の気温が暖かく風が全くない無風状態のとき、昼間に温められた地表の熱が夜間に温度が下がると、どんどん空間に放出され、地表の温度が異常に下がる現象が起こります。これを「放射冷却」といいます。

地表の温度が異常に下がると茶園面の露が氷って霜になります。そこで横山研究員は、放射冷却によって空間に放出された温かい空気が地表から7〜10メートルくらいのところに温かい層となって留まっていることを発見しました。この温かい層を扇風機で茶園面に引き戻すことに成功しました。

この発見により農家の茶生産は安定しました。大発見ですね。


防霜ファンの仕組み 防霜ファンの仕組み

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