5 夏も近づく八十八夜 昔の茶摘み、今の茶摘み

夏も近づく八十八夜
野にも山にも若葉が茂る
あれに見えるは茶摘みじゃない
かあかねだすきに菅の笠

これは昔の茶摘みの風景を唄った「茶摘み歌」です。夏も近づく八十八夜とは、立春(2月4日)から数えて88夜目の5月2日(うるう年のときは5月1日)を指しますが、東海地方や近畿地方では、この時期になると茶摘みが始まります。

なお、鹿児島県など暖かい地方では4月中旬ころから、逆に新潟県など寒い地方では5月中旬ごろから茶摘みが始まります。

昔の茶摘みは、女の人が着物に赤いたすき掛け姿で、手でお茶の若芽を摘み取りました。大変な作業ですが、楽しかったと思います。

茶摘み機械の変遷(三重県の場合)

時期方法
昭和20年(1945)以前手摘み(手でお茶の若芽を摘む)
昭和20〜35年(1945〜1960)頃ハサミ摘み(ハサミに袋を付けて刈り取る)
昭和35〜40年(1960〜1965年)頃回転式茶摘み機(エンジンで回転刃を回す)
昭和45年〜平成7年(1965〜1995)頃可搬式茶摘み機(2人で支えながらエンジンで刈り取る)
平成5年(1993)〜現在レール走行式茶摘機(レールを敷きエンジンで走らせる)
平成7年(1995)頃〜現在乗用型茶摘機(人が機械の上に乗って運転しながら刈り取る)

今の茶摘みは機械で行います。昔のような楽しい茶摘み歌の風景は見られなくなりましたが、能率は大きく向上しました。

三重県では、1番茶・2番茶しか摘まず、伸びた茶の芽を10月頃に刈り取って秋番茶として製茶しています。


茶摘み、昔と今:手摘みの茶摘み風景、ハサミ摘み、回転式茶摘み機、可搬式茶摘み機、レール走行式茶摘機、乗用型茶摘機

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