19 茶の文化

「一期一会」って、なに?

日本には茶道という優れた文化があります。代表的なものに茶道(茶の湯)と煎茶道があります。

茶道は安土桃山時代に千利休という人が完成させたといわれていますが、当時は戦国時代といって各地で争いが起こっていました。また、この時代は武士や有力な商人が支配し、庶民(一般の人)は苦しい生活を強いられていました。

千利休は、喫茶(茶を飲むこと)を通してみんなが平等に平和に暮らせないかと考え、茶道という茶文化を完成させました。また、煎茶道は江戸時代初期に高遊外(売茶翁ともいう)という人が広めました。

茶道(茶の湯)は千利休の理想に反して、大名(身分の高い武士)や豪商など上流階級の人の間で流行り、庶民は参加できませんでした。そこで、庶民が普通に参加できる茶道として煎茶道が生まれたともいわれています。

茶道も煎茶道も身分を超えて茶室という狭い建物の中で膝を突き合わせ茶会を楽しむことで「平等」「思いやりの心」「もてなしの心」を大切にすることを目標としています。

「一期一会」は、初めて会った人に対しても、わけへだてなく心から接しなさいという意味です。茶道の心を表した言葉ですね。みんなが平等で「思いやりの心」や「もてなしの心」を持てば、いじめや争いは無くなり、平和な社会が訪れますね。

今では茶道や煎茶道は誰でも参加できます。興味のある人は公民館などの教室にお母さんと一緒に参加してみてください。

煎茶道茶会の一コマ
煎茶道茶会の一コマ
茶道(茶の湯)茶会の一コマ
茶道(茶の湯)茶会の一コマ

「闘茶」「茶歌舞伎」って、なに?

闘茶や茶歌舞伎という言葉は、多分聞いたことはないと思いますが、鎌倉時代に武士の間で流行ったお茶を飲み比べて、お茶の種類や産地を当てる遊びのことで、この遊びのことを闘茶または茶歌舞伎といいます。

どの様な方法で行うかというと、一般的には、5種類のお茶を順番を変えて5回繰り返し飲み比べ、当たった点数で順位を決めます。鎌倉時代には今の様には遊びが少なかったので武士の間で大流行し、賞金も豪華になり過ぎギャンブル化したので、鎌倉幕府は禁止したそうです。

今でもお茶の審査技術を向上するためお茶の専門家の間では遊びではなく、真剣な競技として行われ、全国大会(全国茶審査技術競技大会)まであります。

闘茶の道具

5種類のお茶を、花・鳥・風・月・客の牌(パイ)に見立てて、飲み比べて、箱の小さい口に牌を入れます。当たった数で順位を競います。

闘茶会(茶歌舞伎)の風景
闘茶会(茶歌舞伎)の風景:茶を飲み比べてお茶の種類や産地を当てる競技、お茶の専門家の間で茶の審査技術の向上のため、今でも行われている
闘茶(茶歌舞伎)道具
闘茶(茶歌舞伎)道具:5種類のお茶を、花・鳥・風・月・客の牌に見立てて、飲み比べて、箱の小さい口に牌を入れる

お茶の香りを楽しむ

「茶香炉(ちゃこうろ)」という器具があります。お茶屋さんで売っています。

香炉の上の皿に茶葉をのせて、下からろうそくなどで熱を加えると部屋中にお茶の香りが漂います。高級のお茶ほど甘い香りがして心が癒されます。勉強で疲れたときに効果があると思います。

茶香炉(上の皿に茶葉を入れて下から熱を加えると茶の香りが漂う)
茶香炉(上の皿に茶葉を入れて下から熱を加えると茶の香りが漂う)

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