5 八代将軍徳川吉宗公に伊勢茶を献上したことで、江戸で伊勢茶が有名になった

八代将軍徳川吉宗公は、最近の人気テレビ番組「暴れんぼう将軍」で有名ですが、吉宗公は紀州和歌山藩の出身です。

江戸時代は伊勢茶の発祥の地といわれる現在の松阪市は和歌山藩の領地で、松阪市を流れる櫛田川上流(当時は川俣谷といった)の飯高町は、和歌山藩の御料茶園(藩主や武士などが飲む専用の茶園)として保護を受け茶業が盛んでした。

「五鈴遺響」という古い書物には、享保元年(1716)に川俣谷のお茶(伊勢茶)を将軍吉宗公に献上したと書いてあります。吉宗公は将軍になる前の和歌山藩主(殿様)のときには、領内の川俣谷のお茶(伊勢茶)を飲んでいたと考えられますが、伊勢茶を将軍吉宗公に献上したことで、江戸では伊勢茶が一躍有名になったと伝えられています。

なお、将軍が飲むお茶は、徳川家康の時代から山城国宇治(京都府宇治市)の採茶使(将軍が飲むお茶を専門に作る人)が作る宇治茶と決められていましたが、吉宗公は伊勢茶も飲んでいたのではないでしょうか。

なお、松阪の人で有名な国学者本居宣長も紀州和歌山藩主に国学の講釈(講義のこと)に行ったときに川俣谷のお茶をみやげに持って行ったことを「紀州行日記」に書いています。

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