3 庶民(一般の人)がお茶を飲むようになったのは、いつごろ?
日本での喫茶の始まり
日本に唐国(現在の中国)からお茶が伝わったのは、今から1,250年ほど前の奈良時代後期から平安時代前期といわれ、その当時、お茶は寺院などで作られ、大変高価で、薬として処方したり、上流階級(僧侶や貴族)の人の飲み物で、庶民(一般人)の飲み物ではなかったようです。
お茶が一般に飲まれるようになったのは、今から800年ほど前の鎌倉時代前期といわれています。当時、栄西禅師という僧が宋国(中国)に仏教(禅)の修行に渡り、お茶の実をたくさん持ち帰って、背振山(佐賀県)の麓に茶を植えて製茶し、お茶の効能(身体に良いこと)を書いた「喫茶養生記」という書物を添えて鎌倉幕府に献上しました。
そのことから武士の間でお茶が飲まれるようになりましたが、この当時もお茶の栽培は、寺院や神社・貴族や豪族に限られ、農民には、お茶の栽培は許されていなかったことから大変貴重で高価なものであったようです。
庶民がお茶を自由に栽培し、日常飲めるようになったのは室町時代以降といわれています。
おもしろい話
ここで面白い話を紹介しよう。栄西禅師が鎌倉幕府にお茶を献上したとき、将軍様はお酒を飲み過ぎて二日酔いで困っていたそうです。栄西禅師が持参したお茶を早速飲んでみると、たちまちにして気分爽快、元気になったことから、家来たちにお茶を飲むことをすすめ、武士の間でお茶を飲む習慣が広まったと云われています。
















