
三重県の伝統ブランド「伊勢茶」は、鎌倉時代から続く深い歴史を持ち、江戸時代には将軍家への献上や海外輸出で日本の茶業を牽引しました。現在は全国第3位の生産量を誇り、その濃厚な風味と高い品質が特徴です。
本書は、緑茶の製法やカテキン等の健康成分、適切な温度での淹れ方など、お茶の基礎知識を幅広く解説しています。茶器の文化や「茶寿」などの習わし、保存法や茶殻の活用まで、日常でのお茶の楽しみ方を提案。先人が築いた伝統を背景に、一杯のお茶が暮らしに健やかさと彩りをもたらすことを伝える一冊です。
伊勢茶の歴史 お茶のおもしろ知識を読む

三重県「伊勢茶」の発祥地とされる川俣谷を中心に、鎌倉時代から現代までの歩みを記した記録です。江戸時代、紀州藩の保護や伊勢商人の活躍により、伊勢茶は将軍家への献上や全国への広範な流通網を持つ一大ブランドへと成長しました。
明治以降は、大谷嘉兵衛らの尽力で横浜・神戸・四日市港から米国等へ盛んに輸出され、日本茶貿易の主力を担いました。戦後の衰退期も、深蒸し茶の普及や降霜防止技術などの革新により復興を遂げます。本書は、豊富な古文書や取引記録を基に、伝統を守りつつ世界へ挑んだ先人たちの情熱と産業史を浮き彫りにしています。
伊勢茶発祥の地 川俣谷のお茶を読む
【著者略歴】高瀬 孝二:松阪市在住(元三重県職員)。三重県農業技術センター主席研究員兼茶業センター場長を最後に定年退職。退職後は三重県茶業会議所常務理事に就任。日本茶インストラクター協会認定・日本茶インストラクターリーダー、日本茶アドバイザー養成講座専任講師。令和6年 瑞宝双光章を受章。主な著書に「三重県茶業史」がある。