抹茶とパウダー緑茶
抹茶とパウダー緑茶、それぞれの個性
最近は抹茶を見かける機会が増えましたね。藤八茶寮では抹茶は扱っておらず、「パウダー緑茶(粉末茶)」をご用意しています。
抹茶もパウダー緑茶も、もとになるのは同じチャノキです。一般的には「やぶきた」という品種が多く使われますが、抹茶には「さみどり」「おくみどり」「あさひ」などの品種が用いられることもあります。
栽培方法と製造方法
抹茶とパウダー緑茶の大きな違いは、栽培方法と製造方法にあります。抹茶の原料は「碾茶(てんちゃ)」、パウダー緑茶の原料は「煎茶(せんちゃ)」です。
碾茶は、収穫前に1ヵ月程度「わら」や「黒い布」を茶園にかけて日光を遮って育てられます。こうすることで、旨み成分であるテアニンが増え、渋み成分のカテキンが抑えられ、やわらかな甘みと鮮やかな緑色が生まれます。
一方、煎茶は太陽の光をたっぷり浴びて育つ露地栽培が一般的です。光合成が進むことでカテキンが豊富に含まれ、すっきりとした渋みと爽やかな香りが特徴になります。
製造工程にも違いがあります。碾茶は、蒸した茶葉を揉まずに乾燥させ、茎や葉脈を取り除いた「碾茶」を、石臼などで細かく挽くことで抹茶になります。煎茶は、蒸したあと揉みながら乾燥させることで、成分が抽出されやすい状態になります。
藤八茶寮のパウダー緑茶は、この煎茶をまるごと微粉末にしています。そのため、茶葉に含まれる成分を余すことなく取り入れられるのも特徴のひとつです。
抹茶に負けない、シルクのような細かさ
一般的に抹茶は非常に細かく(約15~20ミクロン)、粉末茶はやや粗めとされていますが、当店のパウダー緑茶は特殊な製法により、抹茶と同程度の粒子の細かさに仕上げています。水にも馴染みやすく口当たりも滑らか。さらには薄力粉と同等かそれ以上に粒子が細かいため、ダマになりにくくお菓子作りにも最適です。
味わいにも違いがあります。抹茶はまろやかな甘みが特徴ですが、パウダー緑茶はそれに加えて、ほどよい渋みや苦み、そして香りの広がりが感じられます。こうしたバランスが、飲み物としてはもちろん、ラテやスイーツに使ったときにも風味の奥行きを生みます。
「冷めても美味しい」その理由は、豊かなコクにあります
抹茶は繊細で甘みが強いのが特徴ですが、温度が下がるとその魅力が少しずつ影を潜めてしまいます。
一方、パウダー緑茶は太陽の恵みを受けた渋みや苦みが「芯」として残るため、温度が下がっても味の輪郭がぼやけません。バニラアイスにトッピングしてみると、その違いは一目瞭然。アイスの甘さに負けない、お茶本来の豊かなコクと香りが口いっぱいに広がります。
素材が活きる、深蒸し茶ならではの鮮やかさ
藤八茶寮のパウダー緑茶は、伊勢の豊かな大地で育まれた「深蒸し茶」の一番茶のみを贅沢に使用しています。
一般的な粉末茶は、スイーツやラテに混ぜると色がくすんでしまいがちですが、当店のパウダー緑茶は深蒸し製法ならではの深い緑色が特徴です。抹茶の鮮烈な緑とはまた異なる、落ち着きのある美しい発色は、製菓素材としても非常に使いやすいと好評をいただいております。
その品質は、首都圏の有名カフェやレストランでも採用されるなど、プロの現場でも高く評価されています。ご自宅でのひとときにも、目にも鮮やかな「お茶の色」を添えてみませんか。
お料理やラテに、新しい「深み」を
お菓子やラテの材料として使う場合、甘みの強い抹茶だと、他の材料の甘さに隠れてしまうことがあります。
パウダー緑茶なら、特有の渋みと苦みがアクセントになり、最後の一口まで「お茶感」を楽しめる奥行きのある味わいに。抹茶にはない「お茶としての力強さ」を、ぜひ毎日のテーブルでお楽しみください。
















